経営コンサルタントは専門分野が細分化されており、様々なタイプの経営コンサルタントが存在します。ここでは、経営コンサルタントをタイプ別にわけ、どのような業務を行っているのかを解説します。

企業の経営陣は経営戦略を立て、それに基づいて企業経営を行います。戦略コンサルタントは経営陣のブレーンとして経営戦略のアドバイスをしたり、経営陣に代わって経営戦略を立案したりなどして経営陣を支えます。戦略コンサルタントにはかなりの能力が要求されるものであり、依頼した場合はそれなりの料金がかかります。

人事コンサルタントは、人事制度設計や人事運用、人材育成、採用戦略立案など、企業の人事を専門分野とするコンサルタントです。企業が成長する上で必要不可欠な人と組織の課題に向き合い、プロとしての視点からアドバイスを行う専門家です。

当事者だと目に見える問題はわかっても、目に見えない問題までは把握しにくいものです。組織全体を俯瞰して把握し、当事者が見えていない問題も丁寧に拾い上げて対応するのが人事コンサルタントであり、人事に困っている場合は力強い存在となります。

労務コンサルタントは、就業規則の作成サポートや雇用保険、社会保険、年金などの企業の労務管理を専門とするコンサルタントです。社会保険労務士の業務と重なる点が多く、社会保険労務士が労務コンサルタントとして活躍することもあります。労務コンサルタントは、法律をはじめとした様々な専門知識を身に着けたコンサルタントであり、社員個人に関する問題にも対応する存在です。

財務コンサルタントは、企業の財務情報を分析して問題点を抽出し、問題解決を図るためのプランを立案します。資金繰り計画の見直しや節税対策を提案して企業の財務状態の健全化をサポートします。資金繰りで悩んでいる場合は、財務コンサルタントに依頼することを検討すべきでしょう。